撮影よもやま話

写真撮影に関する、ジャンルにとらわれない話

2021-1

普通ピアノ発表会の写真というのは、今までは、客席側しか撮らないので、高い音を引いた時などが一つのシャッターチャンスな訳ですが、リモートカメラの場合、低い音もバッチリ撮影出来るわけです、なのでこの曲は前半リモート撮って後半客席カメラ撮ろうと計画と言うか、パッと反射的にやる訳です。子犬のワルツ、乙女の祈り、人形の夢と目覚め、貴婦人の乗馬、などなど色々な曲目がありますが、一番良いところを撮影することに努めております。雨の日の噴水の水が跳ねてるとこやバームクーヘンは特に終わりのところをちゃんと撮れるとホットします。


写真機材の話を致しますと、特別高価なものを使っているわけではありませんが、かと言って新聞のチラシに量販店のお手軽セットみたいなもので撮っているわけでもありません、ピアノ発表会で良い写真を多く残すために何が必要かを考え、かけるところにはお金をかけ、お金をかけてもあまり写真が変わらないところにはかけず機材を選んでいます。写真の良い悪いは、多くの場合機材では無く、効率的に動いて撮影することだと思います。t-photoでは過去の経験からその時々の発表会で一番効率的に動き撮影しています。また、絶えず進化することも大事なことだと思っています。


t-photoでは仮予約を受け付けていません。決定されてからご連絡ください、とりあえず仮に押さえておきたいお気持ちはこちらとしても大変嬉しいのですが、もし、多くの先生方が仮予約をした場合に対応できません、スタッフも人数が限られていますし、もし先生は決定のつもりだったのに、仮予約の連絡のままで、発表会1週間前になってカメラマンがいないなんてことにもなりかねません。なので2重チェックの意味も含めてプログラムもしくは進行表が出来た時にメールで送ってもらうようにしています。


お客様(先生)からの声

私は年に1回、今年で16回目の発表会をやっていますが、この3年間良いカメラマンに会えなくて、毎年違うところにお願いして来ました、今回こちらのホームページを姉が見つけてくれて頼んでみようと思いました。

発表会の本番だけでなくリハーサル中もずーっと撮っていただき、今までとは違う写真が撮れているんじゃないかと期待はしておりましたが、送られて来た写真データをパソコンで見て、正直ここまで撮る方によって写真が違うのか、、と言うか、プリントしたい写真が多くて選ぶのが楽しいというか、、驚きました。

というメールをいただきました。なかなかこれほど賞賛される事はあまりないですが(それでもこの内容の7割くらいの評価はいつももらいます)発表会の朝に、先ほどの毎年カメラマンを変えているという話を聞いて、これはなんとか喜んでもらう写真を撮ろうと思ったのと、もうひとつは先生にもその時に言いましたが、「派遣型のカメラマンだと上手く撮れても撮れなくても、そのカメラマンに払われるお金は同じですし、そもそも安いので良く撮ってもらうのはむつかしいでしょう」と説明しました。現在はネットで何でも最安値を求める風潮がありますが、技術料(撮影)はモノではないので、安いとテキトーにクレームが出ない範囲の撮影になりがちです。やはり年に一度の発表会ですから顔が小さくて誰が弾いてるかわからない写真と集合記念写真だけでは親御さんは納得しないでしょう。


この25年の、カメラマン機材の移り変わり

カメラマンが仕事(雑誌取材や商品撮影など)に行く時に以前のカメラはフィルムを使っていたので撮影には必ず露出計(ストロボメーター)とポラロイド(すぐその場で見られるテスト写真)を忘れずに持って行くのが習慣になっていました、あたりまえですが、フィルムは現像するまでどのように写っているかわかりません、しかし現在はその2つとも必要無くなってしまいました。(その場でカメラのモニターに写るから) なのでフィルムから仕事していた人間は、いつも撮影に行く時は何か忘れている気がしてならない訳です 笑 その代わりにPCや電源コードなど昔は必要無かったものもあります。まさにアナログからデジタルに変わっていったわけですね。また、デジタルカメラは一生分のフィルムがそのカメラの中に入っていると考えることができます。技術の進歩が速くデジタルカメラも5年前のものと今のものでは、遥かに進化しています、大きくはフイルムにあたるところです、高感度になりました、ピアノの発表会を撮影するのにもその高感度が大きく出来映えを左右しています。それともうひとつはカメラのシャッター音です、ここ数年、音の静かなものが出て来てました。ピアノ発表会、バレエ発表会など舞台写真はデジタルカメラになって品質がとても良くなったと思います。時代の変化とともに撮影の道具も変わっています。